よくあるご質問

夫名義の住宅ローンなら支払う義務はありません。

この質問は、誤解している人が非常に変多い質問です。
女性が離婚相談にいらした際、「夫から、『残った住宅ローンはお前も半分支払う義務があるだから、ちゃんと払えよ』、と言われているんですが、本当ですか？」という質問をよくされます。

この質問は、妻が住宅ローンを借りているか否かで答えが変わります。

夫のみが住宅ローンを借り入れている場合、答えはNO.　つまり、妻は残ったローンを支払う義務はありません。ご安心ください。

実は、インターネット上でもあまり詳しく説明されていないポイントですが、財産分与は、共有財産がプラスだったときに、そのプラスの財産を分けるという制度なのです。したがって、住宅ローンが残ってしまって、共有財産がプラスにならない場合、財産分与は発生しないのです。
ですので、妻が残ったローンを半分負担するということにはならないのです。

では、残ったローンはどうするのか、という疑問がわきますよね。そもそも住宅ローンは、夫のみが債務者となって銀行から借り入れたものです。ですので、夫が残金全額を支払うということになるのです。

これに対し、妻と夫がそれぞれローンを組んでいる場合はどうでしょうか？
この場合には、妻は自分の残ローンを支払うことになります。自分のローンなので、自分で払うことは、当然のことだからです。