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アメリカ合衆国ワシントン州での離婚手続の全体像については、次のページで解説をしました。
本稿では、同州の離婚手続の中で、子どもの親権・監護権がどのように決定されるのか等、その詳細について触れていきます。
Parenting Planとは?
ワシントン州は、他の州と違い、「監護権」を有する親を明確に定めることはしません。
双方で話し合い決めるか、裁判所によって定められる「Parenting Plan」計画に沿って、離婚後の子の監護をすることになります。そのため、子どもがいる夫婦が離婚にあたっては、「Parenting Plan」を策定する必要があります。
この「Parenting Plan」の中では、概要次のような点がまとめられます。
➀どちらの親が子どもと一緒に住んでいくかなどを定めた親権 について
➁双方の親と子どもが、それぞれに、どれくらいの時間を一緒に過ごしていくかについて
➂どちらの親が子どもの養育に関して必要なことを決定するかについて
➃両親の間で、子どもの養育や生活に関する事柄について、意見が対立する事柄がある場合の解決方法について
➄片方の親が、子どもと一緒に引っ越しをする場合に、相手親に同意を得る具体的な方法等
裁判所が「Parenting Plan」を定める場合、ワシントン州では、上記➀について、両親が共同で親権を行使する内容の「Parenting Plan」を認可することはあまりありません。
ワシントン州法上、双方の親が子どもと一緒に過ごす時間を交代しながら養育することも可能なのですが、実際のケースから判断するとそのようなケースは非常に稀です。
裁判所の判断基準
そして、ワシントン州の裁判所は、どちらの親が子どもと一緒に住んでいくべきかについて、以下のような点を総合的に判断し、決するとされています。
・それぞれの親と子どもの感情的な繋がりや絆の強さ、親子関係の安定度など
・両親が同意した「Parenting Plan」の内容
・今まで、それぞれの親がどのように養育義務を果たしてきたか。日々の生活で子どもが必要とするものを誰が提供してきたか、どちらの親が養育の役割の要となってきたか等が考慮される。
・子どもの発達レベルや、感情的な必要性
・子ども同士(兄弟や姉妹)の関係や、その他の家族(祖父母等)との関係。
・学校など、その他周りの環境。
・それぞれの親の希望。子どもが自分の意志と意見を伝えられる年齢に達している場合は、子どもの希望。
・双方の親の仕事のスケジュール。
親権が与えられない場合とは?
また、家族へのDV行為やその他の犯罪行為(性的虐待など)を行った親に対しては、以上の点がどうかに関わらず、親権が与えられない可能性があります。
なお、「Parenting Plan」申請時に、子どもが下記の居住条件を満たしていない場合には、ワシントン州の裁判所では、「Parenting Plan」の申請が受理されない可能性がありますので、注意が必要です。
・申請時に、子どもがワシントン州に住んでいない場合
・申請時までの直近6ヶ月間、継続して子どもがワシントン州に住んでいない場合
・既に、他州の裁判所が、親権または「Parenting Plan」の判決を申し渡している場合
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